坂爪さんとお会いした感想(2022年)

坂爪圭吾さんとお会いした感想の続きを書く。


前編はこちら 


■今回、お会いした背景

前回、お世話になったお礼がしたい。千羽鶴の取り組みが心底面白いと思ったから一緒にやりたい。あと、勢い。これらのバランスがうまく噛み合った時に坂爪さんに連絡して札幌にお呼びすることができた。


■会った
とにかく面白かった。すごい人だなぁと改めて思った。

まず、坂爪さんとどこで会おうか悩んだ。思い浮かんだ候補はカフェだった。前にお会いできた時もカフェだったし。
無難だと思った。

でも、無難だと思った。坂爪さんと会うのに無難で良いのか?と思い至った。
そんな折、立ち寄ったコンビニでスイーツの雑誌が目に止まった。
これだ!と思った!スイーツ食おう!男2人だけどパンケーキとか良くね!?と思った。パンケーキうめぇし。

なんでパンケーキなのかはさっぱり分からないけど、男2人でパンケーキは想像するだけで楽しかった。それで坂爪さんに相談した。パンケーキ食べたいので付き合ってくださいと。快諾の返事が来た。
当日、僕から提案して、行こうと打ち合わせた店はまだ空いてなかった。僕から店を提案した手前やっちまったな、と思ったがもう謝罪して別の場所を探すしかなかった。



別のパンケーキの店を探した。パンケーキの気分という訳でもなかったが、パンケーキ食う、という軸がズレたらダメだと感じていた。人生2度目のパンケーキ、というのがその時の自我だった。


■悲しみと怒り
別の店に向かう道中、「悲しみに関心がある」という話をされた。僕はその話に共感した。
僕は福祉の現場にいて感じるが、悲しみとか怒りを否定的に捉える事がスタッフ側、利用者側双方に過分にある気がしている。怒りをコントロールしましょう、という話が正義すぎるというか。
でも、そういう自分だって、怒りや悲しみをコントロールしたい、怒りを抑えようと過度に思ってしまう時はある。
坂爪さんはご自身のブログの中で「しっかり怒り、その後で祈る」という話をされている。その通りだなと思った。怒って、ちゃんと怒って、その後で祈る事が出来たらそれはすごい事だなと思った。そうなりたいとも思った。


■お店と対話する
お店につき、メニューを見てパンケーキを選ぶ。あまり時間をかけないように、直感で美味しそうなやつ、と思ったのを選び、坂爪さんにメニューを譲る。
坂爪さんはメニューを見て悩んでいた。悩みながら、悩んでいる内容を話してくれた。それは、「お店との対話をしている(メニュー表を通して)」というものだった。

衝撃的だった。「メニューと対話出来るんだ?」という感覚がとても新鮮で、めちゃくちゃ面白かった。どういう対話なのかも教えてくれたが、あまり理解出来なかった。理解できなかったが、「面白い人だ」「とても刺激的な視点だ」と思った。またお会い出来た時に改めて聞いてみたくなる。

パンケーキはとても華やかに皿に盛り付けられていた。とても綺麗なんだけど、どうやって食べるのか?「お作法」が分からないまま、出来るだけ「おシャス」をイメージしながら食べた。美味しかったけど、途中でお腹いっぱいになってきちゃった。そんな感覚も坂爪さんと共有しながら、巷の女子たちの凄さを感じた。

坂爪さんと話していることや「男2人でパンケーキ」という状況が作用して、とても楽しい時間になった。


■折り鶴
その後、約束していた通りに折り鶴をした。人生で最後に鶴を折ってから、25年くらいは経っている。折り方を教えてもらい、何とか鶴が出来た。


坂爪さんも鶴を折っていて、出来た鶴を見比べてみると全然印象が違う鶴が出来ている事が分かる。僕で231個目の鶴ということらしいが、「その人の個性が出る」との話がその通りだなぁと感じた。
完成した鶴には自分でも驚くほど愛着が湧いた。改めて見ても、めっちゃ可愛くないですか!!?最高やん!



坂爪さんから「優しそうな鶴ですね」と言われた。

坂爪さんは、自分の鶴を「女鶴っぽいですね」「遠くから見ている感じ」「トゲトゲしい」と評価していた。
確かになんか斜に構えた感じ、女王みたいな孤高さがあった。



■最後に思ったこと
パンケーキ食って、鶴折って、鶴の品評会みたいなのしてる男2人という構図が面白かった。そのお店には店員も女子だし、お客も僕ら以外に数組いたが全部女子だった。その中で鶴の話をしているだけで最高に楽しかった。
パンケーキは女子の特権、鶴を折るのは子どもの特権。そんな抽象的なイメージが僕にはある。

しかし僕だちは女子でも、子どもでもなかった。

大人の男が、2人でそうやって過ごしているというのが自分の中ではとても良かった。やっぱりなんでもやって良いんだ、って感じた。楽しかったらなんでもやって良いんだ。
坂爪さんと会うのは実は結構緊張したけれど、それの何倍も面白かった。

お話が終わったあと、坂爪さんは円山動物園に行くとのことだった。婚活アプリの話と絡めて、動物園の話をしていた。最後まですごい人だなと思うのが止まらなかった。

坂爪さんの鶴。こちらを見定めており気高い。


札幌に来られた話は坂爪さんのブログ記事にもなっている。こちら。
どうも。「かなりのイケメンのY様」です。皆さんも気軽に「Y様」とか「かなりのイケメン」とか呼んでいただいても良いのですよ?


そんなこんな。

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