【今週気づいたこと】要・鋼のメンタルと、脇ヨワ民の腹部エコー。

 健康診断に行ってきました。今回は人生初めて、胃部や腹部の検査をしてきました。つまりバリウム飲んで行う胃部検査と、腹部エコー検査ですね。

検便もあったんですが、本来は2回分を提出しないといけなかったですね。でも、僕が健康診断の用紙を確認したのは前日だもんですから、1回分しか提出できませんでした。そうなるとどうなるか？

受付で「1回分ですか？」「1回分しかない、ということですか？」と聞かれ、

順番呼び出しの看護師さんに「1回しかないんですね？」と聞かれ

問診の先生にも「1回のみなんですか？」「1回分の検査しかできない、ということでよろしいでしょうか」と聞かれました。

皆さん、鋼のメンタルで「1回しかないです」「1回です」と言いましょう。鋼のメンタルをどうしても用意できない、というなら検便検査があるかどうかは早めに確認して対処しても良いとは思います。

言いたいことは続きます。

健康診断でバリウムは大変、という言葉は知っていたので身構えてはいたのですが、バリウムより何より大変だったことがあります。

腹部エコー検査です。あれは地獄です。

腹部エコー検査を知らない、昨日までの僕のような人がいるかも知れませんので注意喚起させていただきますね。

腹部エコー検査とは、お腹全体にジェルを塗ったくり、レジのバーコード読み取り機(以下、バーコーダー）みたいなやつでお腹周りをぐりぐりする検査です。

僕も確かな情報ではないんですが、これ、なんでぐりぐりするかというと、ぐりぐりしたかったからだそうです。

うん、まぁ、医療関係者も同じ人間ですからね。最近のストレスの捌け口として、腹部エコー検査は人気なんだそうです。

ぐりぐりすればするほどスッキリするそうです。辛かったですけど誰かのためなら報われます。

あとは人間の価値というのはお腹で決まっている、とも聞いたことがあります。お腹周りのバーコードをしっかり読み取ることでその人間の価値を診断することができる日が来るって聞きました。なので、あれは「バーコーダーみたいなやつ」じゃなくてまさに、「バーコーダー」なんですね。どこにバーコードがあるのか知りませんでしたが、お腹周りのお毛けとか、ひび割れとかが読み取られるとのことでした。僕の価値が出るのを楽しみに待ちたいと思います。

それでこの検査なんですが、お腹周りといってもお腹だけではなく、両脇や若干の背中の方までをバーコーダーでぐりぐりするんですね。

そんなところをぐりぐりすればどうなります？？

止めどなく押し寄せる「笑いたい」という感情の波。それをポーカーフェイスで乗り切ろうとすればするほど地獄なのです。

あ、そうそう。ほら、僕なんですけど、「脇ヨワ民」じゃないですか。

脇ヨワ民の腹部エコー、ってやったらダメなことの典型例なんですね。

脇ヨワ民の程度としては、心電図検査で左胸にスポイトみたいなやつを5個くらいつけるじゃないですか。あれ、上からつけていったら最後の2個は地獄ですよね。笑い堪えるためにその日の体力の50%を消費しています。

でも、笑ったら負けですもんね？僕も30代の男性ですから。そんなそこらの事じゃ人前で笑わないぞ、っていう自負があります。いざ、ポーカーフェイス！

そんだもんなんで、エコー検査で脇をぐりぐりされると笑い堪えるのに必死、まさに必死なわけです。生まれて初めて「マスクしていてよかった！」そう思いました。目は笑わず、口は大いに笑います。声を出さないで笑うというのは大いに体力を消耗します。それでも口元だけでも笑えたら多少は救われました。

検査中は「声が出るか出ないかの瀬戸際ってここなんだー」と意識を客観的な視点に持ち込もうとしたりとか、「我は菩薩なり。全てを悟りし者なり」といったマインドセットで苦境を乗り越えようと、肉体・精神ともに、まさに全力でこの窮地を過ごしておりました。

ただただ脇をぐりぐりされるだけでも死んでいるのに、所々で「息を大きく吸ってください」「息を止めてください」「息を吐いてください」といった指示が出ます。

指示。指示ですよ。

死にかけている人に対して「息を吸ってください」とか、「吐いてください」とか、無理ですよ。必死に、お腹プルプルさせながら「我は菩薩なり。我は菩薩なり。我は菩薩なりケリィ！」と念じるしかないのです。念じるお腹はプルプルです。プルプルしながら息を止めたり吐いたりし続けます。

多分、3時間くらいは経過したでしょうか。

必死に耐えました。最後まで声は出ませんでした。多分。少ししか。

終わった時に何を思ったでしょうか。

いや、何も思えないですよね。思えたとしたら「我は菩薩なりけり」くらいですよね。

これが毎年の検査になるのかと思うと軽めの絶望感すら漂います。生きていくってこんなに大変なのかと。

バリウムは思ったよりは楽勝でした。というか、もうこっちは菩薩なんで。

何されても良い状態なんで。正直、楽勝だったかどうかすらあまり覚えてないですけども。

バリウムが若干美味しかった記憶がいたしております。

そんなこんな。